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通電治療

普通の調節緊張

眼の中には「水晶体=レンズ」があります。

若い頃は、水晶体は透明で軟らかく、見たい距離に合わせるため毛様体筋を緊張させたり、ゆるめたりして、厚みを自在に変えられます。(これを調節といいます)

毛様体筋をゆるめて、水晶体が薄い時が『楽』な状態です。この状態で遠く(無限遠)にピントが合っているのが、いわゆる『眼のいい人』でお星様がくっきり見えます。しかし本を読む時は、このままでは見えず、頑張って毛様体を緊張させ水晶体を厚くしてピントを合わせます。これを自然に繰り返して見ています。

 

異常な調節状態

ところが近くのものばかり見続けていると、毛様体筋が緊張したままになり、水晶体が薄くなりません。遠くを見ても網膜にピントが合わず、長く続くと眼軸長が伸びてしまい成長期=高校生位までに立派な近視になってしまいます。初期では睡眠を充分にとり、しっかり眼を休めると自然に治ることもあります。慌ててメガネを掛けると、立派な近視になってしまいます。

 

異常な調節緊張を治す『通電治療』

異常な調節緊張が自然に治らない場合に『通電治療』が有効になります。通電治療はピリピリして嫌がる方から、気持ちが良いという方まで反応は色々です。

通電を始めましょう

・まずは椅子に座っていただきます。頭がもたれられると楽でしょう。              ベッドで行う方法もあります。

・両手の平をよく湿らせて、アースの棒を握っていただきます。

・スタッフが両手に握った棒の先の丸い部分を、両目の周囲の皮膚の部分に圧迫しながら、少しずつ移動させて当てていきます。反応を見ながら、パワーを調節いたしますが、強いほど効きます。時間は5分間です。ピリピリとした感じと共に、ピカピカと光るのを感じます。

まず1ヶ月間、週に1~2回行い、たまった筋肉の緊張を集中的に取ります。その後は月に1~2回行い、維持に努めます。

コンピューターや携帯電話のメールのためか、大人でも同じような状態になる方が多くなってきました。遠くだけでなく近くも見づらくなってきます。「スマホ老眼」という言葉も生まれました。遠くに合わせたメガネやコンタクトレンズのままでコンピューター作業をなさっている方に起こりがちです。眼精疲労として扱われるケースですが、これにも通電治療は有効です。眼軸長は今更伸びはしませんので、かえって治しやすいと言えます。

資格試験に一定の裸眼視力が必要な場合がありますが、1回の治療でそのレベルまで上げられることもあります。血流の改善もあり、眼の下の隅や瞼の痙攣も取れることもあります。レーシック後の近視化や白内障術後の方の裸眼視力を上げられることもあります。

伸びてしまった眼軸長を元に戻すことは出来ませんので、近視を治しているのではなく、あくまでも調節緊張を取っているだけですが、自己判断で近視や老眼と思っている方の視力が良くなり喜ばれることはあります。

実 例

実際の患者さんのカルテのデータをそのままお示ししましょう。

症例1

症例2

 

 

 

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